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初めてのゴミ屋敷。御依頼者が頑張ってノイローゼを克服し社会復帰

お役に立ち隊や(ぜんぜん便利じゃない便利屋)を始めて数ヵ月後のことです。深夜の1時過ぎに、メールでの問い合わせが入りました。

「部屋がゴミ屋敷になってしまって。冷蔵庫の中まで一杯です。助けてください。」

携帯でメールチェックしたのですが、”助けてください”との文面を見て、すぐにふとんから起き出して、メールの返事を出すと、すぐにまたメール。何回かメールのやり取りをし、夜中の3時過ぎにこの日の対応を終了し、すぐに下見に行く日取りを決めました。カウンセリングも大切な仕事です。

ときどきテレビで目にするゴミ屋敷。まさか自分が、その退治をすることになろうとは夢にも思っていませんでした。でもまぁ、便利屋らしい仕事といえばそうですが(笑)

「部屋を片付けて、職場に復帰し、人生をやり直したいんです。」

という依頼主の想いを、叶えてあげなければなりません。お部屋を拝見すると・・・

・・・・・・・・・ 一体どーやって片付けたらいいの???? ^^;

これまで、誰にでもできる家事や雑事ばかりの仕事だったので、こんな依頼は初めてです。でも、この仕事は、自分ひとりでとてもできそうにありません。どうしよう。。。思い悩んでいると、手伝ってもらえそうな人が一人だけいることに思い当りました。

私は便利屋を始めて暫くして、ようやくいろいろと便利屋の事を知るようになりました。最初に参考にしたのは、元祖・便利屋の右近勝吉さんの本でした。実際に、便利屋 右近 に経営相談にも行きました。次に教えを乞うたのは、同じく”ベンチャー便利屋”という本を出していた便利屋 日本。ここの社長さんにも、経営相談をお願いし、話を聞きに行きました。当時の私にとっては、相当の金額の相談料でしたが、お金に換えられないものを得ることが出来るのではないかと、期待して出掛けていったのです。

その結果はというと・・・「やはり自分は自分のやり方をしなければ駄目だ」ということを改めて認識し、自分の道を進むことになったのです。でもひとつだけ、思わぬ収穫がありました。それは、便利屋をしている現役の方と、何人か知り合いになることが出来たのです。これは当時の私にとって、相談の出来る貴重な方々でした。やはりどんな商売をするのであれ、人脈は大切です。

初めてのゴミ屋敷の時も、ある人の名前が頭に浮かんだのです。便利屋でベジタリアンのSさん。彼の特技は、車の運転でした。ハイヤーから超大型トラックまで、ラクラクに運転してしまいます。今回の仕事は、ゴミだけでざっと300キロ以上、その他に本や雑誌・新聞もあって、2tのロングトラックが必要そうです。私はすぐに携帯で彼に連絡を取り、作業の進め方などについて教えてもらうとともに、彼のスケジュールを確認し、お手伝いをお願いしたのです。

お客様を安心させるため、何気ない顔で”お任せください”なんて雰囲気を漂わせながらゴミで一杯の部屋に戻り、途方に暮れている依頼主の方と予算の相談をして、作業のスケジュールを確認しました。

見積もりは・・・・もうこのときは、えいやで決めました。だって、民間の一般廃棄物運搬処理業者に依頼したときのゴミ処分費用がいくらかかるか、この時の私はまだ知らなかったのですから;;;結果的には、ちょっと高めの見積もりになってしまっていたので、作業が終わった後に清算をしてみて、高すぎた分のゴミ処分費の金額は値引きすることにしました。

初めてのゴミ屋敷退治の当日は、なるべく目立たないように、アパートの人が仕事に出かけている平日の昼間に作業することになりました。朝9時から作業をスタート。応援を頼んだ便利屋さん2人で頑張らなければなりません。幸い、依頼主の方が事前に一生懸命ゴミを分別・袋詰めしてくれていたので、片付けと掃除の作業はすごく捗りました。

「ノイローゼになってこんな風にしてしまったけれど、リハビリのために頑張って分別します。」

そういっていた依頼主の頑張りが、目に見えるようです。私達も、頑張らねばなりません!二階の部屋からゴミを持ち出して、捨てやすいようにトラックに積んでいきます。写真はその様子ですが、この後もまだまだ積み込みました。

ゴミ屋敷の片付け

全てを積み込み終わったら、ゴミ処分に向かいます。途中、ブックオフを見つけたので、本を売りました。といっても、数百円でしたが・・・。その他、新聞や雑誌類はリサイクルに回し、あとは廃棄処分です。今回、家電はありませんでした。夕方になってようやく廃棄を終え、トラックを戻して、全ての作業を終えて依頼主の方に連絡しました。

ちょうど仕事を終えた依頼主の方が、すぐに来てくれました。部屋を確認してもらう間ドアの外で待っていると、依頼主の方はすぐに部屋から出てきて、泣き出しそうな声で何度も何度もお礼を言われました。

「あぁ、人のために役に立ったんだな。」

大変な仕事だっただけに、その実感もひとしおです。感謝がダイレクトに返ってくる便利屋の仕事は、やりがいがあって感動の連続です。

思わずもらい泣きしてしまいそうになってしまったので、慌てて目をそらして挨拶をして帰ろうとすると、わざわざ買ってきてくれたクッキーを依頼主のかたから頂きました。

お客様から頂いたクッキー

どうもありがとうございます!

「部屋が片付いて、心機一転、人生の再出発を頑張ってください。」

心からそうお祈りして、綺麗になったアパートを後にしました。

またひとつ、自分が成長したような気がしました。

もちろん、お役に立ち隊やの場合、このような依頼がもし来たら、便利屋や廃棄物処理業者に任せてしまうのも良いでしょう。でも、自分に出来るところを手伝ったり、お客様とのコミュニケーションのところを担当したりすると、とても勉強になると思います。

ゴミ屋敷の片付けの御依頼は、ただゴミを捨てればいいというものではありません。もしできることなら、お客様の部屋がもう二度とゴミで一杯にならないように、ケアをしてあげるべきでしょう。そこが、ゴミ処分で利益を得るのが目的の業者と、お役に立ち隊やとの違いだと思います。

ゴミ屋敷には、そのひとの人生が詰まっています。とても奥が深いのです。

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喜泉堂
キッズプログラミングの記事を担当している、当サイトの運営・管理人です。京都の町家に住んでいます。夫婦と息子(3歳)の三人暮らし。個人で3つのサイト運用をするかたわら、Webコンサルティングやコンテンツ作成アドバイスをしています。話を聴くことと、コーチングが得意です。好きなものは、自然、海、温泉、動物、見知らぬ街。世界中を旅したい!
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