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胎児〜5歳児までの就業前教育がカギ? いま幼児教育がアツい理由

最近、ネットニュースや新規刊行される書籍で「幼児教育」の話題が多くなっています。

日本政府の改革方針においても、教育分野へ「賢い支出」をするため、科学的根拠に基づいた教育投資をする運びになり、幼児教育の無償化に向けた取り組みを実施すると明記されました。

文教分野での歳出削減計画では、ワイズスペンディング(賢い支出)を実行するとして、(1)少子化の進展を踏まえた予算の効率化(2)民間資金の導入促進(3)予算の質の向上・重点化(4)エビデンスに基づくPDCAサイクル――の基本方針を示した。文教関係での重点課題では、経済成長の源泉は「人である」として「人材育成は極めて重要な先行投資である」と強調した。これを踏まえ、幼児教育の無償化に向けた取り組みを実施すると明記。さらに「少子化社会対策大綱」を基に、財源を確保しながら段階的に進めるとした。

これまでの日本の教育は、「ゆとり教育」や「こども手当」など、既にアメリカでの教育経済学で『あまり効果が認められない』といった教育内容や効果の裏付けが分かっていない施策を導入してみたものの、いつの間にか立ち消えていたりします。
今後はこのような無計画な教育ではなく、科学的根拠(エビデンス)に基いて計画・実行・評価・改善をしていくことが政府の教育改革で示されたのです。

そうすると、教育投資の効果がもっとも高いとされる幼児への教育が、自然と注目されることになるわけです。

脳科学でもわかっているように、ニューロンは生後すぐ急速に減るので、脳のハードウェアは1歳までに決まり、あとは学習によるシナプスの結合でソフトウェアが蓄積される。この学習効率はDNAに依存しないので、遺伝的な差はほとんどない。

脳科学の観点からも、脳の発達が目覚ましい幼児期の教育効果が良いとされています。

幼児期の教育はやっぱり子供の人生に大きく影響する (cakes)
幼児教育をすると、おもしろいことがわかる。最初は試験で測れる、いわゆる学力に差が出るんだけれど、これはその後、だんだん差が縮まってしまう。だけれど、それよりも非認知的な能力――忍耐力とかやる気とか感情を抑える能力とか――のほうが重要で、これが後々まで尾を引き、人生で成功するかどうかを大きく左右してしまうんだと。そして脳の発達を見ても、幼い頃にふれあいや刺激を与えないと脳の成長が遅れることが生理学的に示されている。ここからヘックマンは、就学前の5歳までの非認知的な能力面での指導はとても重要ですさまじい成果をもたらすから、特に貧困世帯に対してこれを公的に実施しろ、と主張する。

幼児教育においては、IQや学力の向上(認知能力)よりも、自制心ややり抜く力といった非認知能力の向上に特に効果があるとされています。非認知能力が高い子は、暴力や犯罪をすることが少なく、就職率や収入が高くなる傾向にあります。

つまり幼児教育とは、天才を作るためではなく、子どもが将来より良く生きていけるようにする教育なのです。

恵まれない子供の幼少期の環境を充実させる数々の研究では、家庭環境の強化が子供の成長ぶりを改善することを示し、改善の経路として非認知的スキルの役割が重要であることが示されている。非認知的スキルとは、肉体的・精神的健康や、忍耐力、やる気、自信、協調性といった社会的・情動的性質である。

世界でも幼児教育の重要性は十分認められており、イギリスなどでは5歳時からの教育に力を入れ始めています。

むしろ公的な教育投資を増やすべきなのは、学齢期前の幼児教育である。まだ脳の回路が固まる前に学習意欲を刺激することは、大学教育より効果的だ。これについてはOECD(経済協力開発機構)が「就学年齢を5歳に引き下げるべきだ」という提言をしており、イギリスなどで実施されている。

日本の教育研究においても、幼少期の「しつけ」が年収に関係してくるとの研究成果が報告されています。

教育経済学の多くの成果は海外の実験で得られたものだが、日本の研究結果でも、子供の頃に躾(①嘘をついてはいけない、②他人に親切にする、③ルールを守る、④勉強する、の4点)を受けた者は、受けなかった者よりも平均年収が86万円高いといった報告があるという。子供には、早くから手を掛けるべきであるようだ。

〜5歳児の就業前教育だけでなく、〜3歳児への教育効果についても、高い関心が寄せられています。

最近の脳科学の研究で、“3歳までの本の読み聞かせ”が、その後の子どもの一生を左右するという結果が出ており、その研究結果を受けて、アメリカの小児科学会が本の読み聞かせを積極的に進める方針を固めたという記事が、『The New York Times』に掲載されていました。

「赤ちゃん教育」に熱心だったソニー創業者の井深大氏は、「人間づくりの教育」や「心の教育」においては、幼稚園どころか0歳児、あるいはなんと胎児期からの教育が非常に重要だと説いています。

赤ちゃんはまだ何もわからないから教育するよりも自由いっぱい甘えさせて、モノゴコロが分かるようになってから厳しく幼児教育を始めれば良いという考え方は、まったく逆だと言うのです。
むしろ、まだ無垢な状態でしっかりと親の管理の元に乳幼児教育を実施し、モノゴコロがついてからは「子どもの考えを尊重」して自由度を与える教育が良いと言います。
とはいえ井深大氏の本を実際に読んでみると、

  • 抱っこは大いにすべき
  • 赤ちゃんが声を出したら、必ず答えてあげる
  • 赤ちゃんを放ったらかすことが一番良くない
  • 金や暇がなくても子どもの教育はできる
  • 母親の愛情こそが幼児を立派に育てる

など、親の愛情を深く感じる内容になっています。
なかには「テレビのコマーシャルは大いに見せるべきである」という面白い持論も展開されています。もちろんそれには、しっかりとした理由付けがされており、『なるほどな』と思わされます。

子どもの教育に関して、自分のこれまでの経験や考えなどの主観にとらわれず、研究によって導き出された教育効果を知りたい方には、「学力」の経済学がオススメです。

(最終更新:2015年9月8日)1055

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喜泉堂
キッズプログラミングの記事を担当している、当サイトの運営・管理人です。京都の町家に住んでいます。夫婦と息子(3歳)の三人暮らし。個人で3つのサイト運用をするかたわら、Webコンサルティングやコンテンツ作成アドバイスをしています。話を聴くことと、コーチングが得意です。好きなものは、自然、海、温泉、動物、見知らぬ街。世界中を旅したい!
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