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ヒーローショーが与えてくれる自己効力感が、子どもの人間力を育てる

ヒーローショーは、日本独自の文化であるということをご存知でしょうか。

ヒーローの名乗りのポーズは、日本の伝統文化である歌舞伎の見得からきています。ヒーローのスーツを着用してアクション等を行う俳優さんを指す、スーツアクターという言葉も、実は和製英語です。
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そんな、日本文化のひとつでもあるヒーローショーは、実は子どもに夢を与えるばかりでなく、人間力を養うために大切なさまざまな力を育んでくれるのです。

養われる共感力と自己肯定感・自己効力感

ヒーローショーの伝統的な構成は、子どもにとって大切な経験をぎゅっと濃縮させたような時間を作り出しています。

それによって養われるのは、人間力の土台ともいえる、共感力自己肯定感・自己効力感です。

ヒーローと敵役が戦い、ヒーローが負けそうになり、会場の子どもたちがヒーローにパワーを送るとヒーローが復活。そして、子どもたちの応援でパワーアップしたヒーローが敵を倒す――この基本的な流れの中で子どもたちは、相手を思いやるために必要不可欠な共感力、集団意識を養う一体感を刺激され、応援するという気持ちを抱き、それがきちんと届くという体験をすることができるのです。

ほとんどのショーには、進行や解説をしてくれるお姉さん、またはお兄さんがいます。この方々が、ショーを見る上での注意事項を話し、挨拶により大きな声を出す練習をすることで、ステージを含めた会場全体が一体となるように導いてくれます。このため、例えステージに登場するのが知らないヒーローであっても、子どもたちは誰を応援したらいいのかすぐに理解することができます。

一体感を覚えた子供たちは、ステージで戦うヒーローに熱中するうちに、次第にヒーローに共感していきます。ヒーローの行動や、戦う動機に心がシンクロすることで、敵役に蹴られたヒーローの痛みを、自身の痛みのように感じることもあるでしょう。子どもたちの心には、自然とヒーローを応援する気持ちが芽生えてきます。

そんなヒーローが、敵にやられそうになったとき。子どもたちは必死に「がんばれー!」と叫びます。そして進行役の方の合図で、会場中が一体となった一際大きな声援を送ることができたとき、倒れていたヒーローがついに復活して立ち上がるのです。

共感性を育むには、誰かが自分に共感してくれるという体験と、誰かが誰かに共感している姿を見るという経験が必要だと言われています。

自分たちの応援で立ち上がるヒーローは子どもたちにとって、自分たちに共感してくれている存在でもあります。「自分の必死な気持ちと叫びが、きちんと相手に届いて伝わる」そして「それが相手の力になる」という鮮やかな経験を集団の中ですることは、子どもが共感性を育むのにとても適した場所であると言えるでしょう。自分の行った行動が何かを成し得た、という自己効力感は、子どもが育っていく上では基本も基本の感覚です。

誰かを守ろうとするヒーローの優しさに守られることにより、子どもたちは人を想う気持ちを体感し、その気持ちが困難に立ち向かう強さや力になるということを実感していきます。

また、自分の声を受け取ってくれる、そして、自分たちを絶対的に守ってくれる存在がいると感じることは、子どもたちが生きていくうえでとても大切な、自己肯定感をも高めてくれます。

諦めずに何度でも戦うヒーローの背中が教えてくれるものは、生涯を通して培っていく人間力の、土台になり得るものなのです。

自信・正義・未来を信じて切り拓いていく力

目の前に、生身のヒーローが実際にいるという鮮烈な経験は、子どもたちの心の中に自信正義、更には未来を切り拓くための力を宿してくれます。

遠い異世界ではなく、触れられる、手の届く場所にいるヒーローは、子どもたちの心の中に深く刻まれることでしょう。その存在は、いつも心の内側から、子どもたち自身を守ってくれるのです。

ヒーローショーの世界はとてもシンプルで、優しく正しい心がいつでも勝利するようになっています。正しさは、子どもたち一人一人が学んでいくものでもありますが、「ズルをしてはいけない」「意地悪をしてはいけない」と利己的な言動や攻撃性を抑える上で、「正義は勝つ」という世界の存在はとても大きいものであるでしょう。

また、テレビの中でしか見たことがない異世界や存在、プロの演じるアクションは、子どもたちにとっては一種の魔法のようなものでもあります。その魔法がフィクションではなく、しかも実際に目の当たりにすることになったらどうでしょう。子どもたちの夢の世界が、大きく拓ける機会となるかもしれません。

ヒーローショーでは、あまりの迫力に驚いたり、怖がって泣いてしまう子も多々います。けれども、それはその子が、それだけ身に迫って、日常にはないはずであった世界を感じられたということです。

 

夢を信じる力は、即ち未来を信じる力です。そして信じる力は、新たな可能性を信じるための勇気に繋がります。ヒーローショーの生々しい非現実は、子どもたちに、自身の力で未来を切り拓いていくための原動力を与えてくれるのです。

共感性、自己肯定感、心に宿る自信と正義、そして自分自身で未来を切り拓き、掴みとっていく力――これらすべてが、子どもの人間力となっていきます。子どもの集中力が続いていられる短い時間の間に、人生を凝縮したような濃厚な経験をさせてくれるのが、ヒーローショーという日本のひとつの文化なのです

親子連れも安心。大人をも魅了する生のアクション

ヒーローショーは、子どもが楽しめるように考えられているので、親子連れは安心して観に行くことができます。

途中で大きな声を出してしまったり、泣き出してしまったり、途中で席を立たねばならないことになったりしたらどうしよう、と心配する必要はありません。会場の主役は子どもなので、子どものイレギュラーな対応には理解があります。専用会場ではベビーカー置き場などもきちんと配備されているなど、小さい子どもを連れた家庭への配慮が充実しているので、幼児向けではない映画や美術館、その他幅広い層を対象にした娯楽施設よりも、気楽に赴くことができます。

現在では、屋内でのショーも盛んです。屋内のショーならば真夏でも涼しく、雨天中止がないため天候に左右されずに予定を組むことができます。

しかし、子供向けだからと言って、行われているショーは子どもだましではありません。本気で行われているアクションは、大人の心をも魅了しています。プロのアクション監督、プロのアクション俳優が行っているショーを家族で、しかも間近に見られるというのは、大人にとっても実は貴重な機会なのです。

ショーの後は、たいていの場合は握手会や撮影会が行われます。対象商品を購入すると、ショーを行っていたヒーローが握手をしてくれるという流れが多いようです。ヒーローの待つステージの上にあがり、実際にヒーローに触れたという記憶は、もしかするとショーの内容以上に、子どもの記憶に深く刻まれることになるかもしれません。

全国各地で行われている

ヒーローショーのメッカと言えば、「僕と握手!」でおなじみの後楽園ですが、実はヒーローたちに会えるのは後楽園のみではありません。全国の遊園地の他、ショッピングモールの敷地内や住宅展示場、小学校の広場や地元のお祭りのステージなど、無料で見ることができるショーも数多くあります。開催時期にも夏に限ったものではなく、一年を通して様々な場所でショーが開催されています。

Wヒーロー夏祭り2015Wヒーロー夏祭り2015

(東京)

▲毎年、後楽園プリズムホールで開催されている、仮面ライダー×スーパー戦隊のお祭り。会場内にある屋内ステージでは、レーザー照明などを使用した、大人も圧巻のヒーローショーを観ることができます。

東京ドームシティで公演されているレンジャーショー東京ドームシティで公演されているレンジャーショー

(東京)

▲スーパー戦隊シリーズのヒーローショー準専用劇場「シアターGロッソ」でのショー。奈落やワイヤーなどで迫力あるアクションが楽しめます。
※期間外は演劇やイベントも行っています。

ウルトラマンフェスティバルウルトラマンフェスティバル

(東京・サンシャインシティ)

▲毎年夏に開催。同じサンシャインシティ内にプリキュアショーのステージもあります。

よみうりランドのステージショーよみうりランドのステージショー

(東京・神奈川)

▲年間を通して様々なショーを開催しています。遊園地敷地内の屋外ステージです。

グリーンランドのステージショーグリーンランドのステージショー

(熊本)

▲日本最大規模のステージ。火薬やバイク等も使われることがある大迫力の屋外ショーです。

全国のヒーローショーやキャラクターショーの開催情報を検索できるファンサイト全国のヒーローショーやキャラクターショーの開催情報を検索できるファンサイト

▲普段はステージのない意外な場所にも、ヒーローがショーをしに来てくれていることがあります。

2015ローカルヒーロー祭り2015ローカルヒーロー祭り

▲ヒーローは、全国区メディアで活躍するヒーローばかりではありません。
各地方で活躍するローカルヒーロー(ご当地ヒーロー)も数多くおり、中には自治体が主催した、子どもたちにマナーや道徳についてを教えるために生まれたヒーローも存在しています。

ABOUT THE AUTHOR

土下すわる
フリーライター。1985年生まれ。記事:海外デザインの紹介記事など。 小説:『ぬいぐるみの父』幻創文庫(PN藤村悠生) PBW:『三千界のアバター』(株)フロンティアワークス(GM藤村悠生)
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