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幼児でも簡単にできる食育② 毎日の食習慣

最も簡単な食育――それは、日々の食習慣です。
幼児期は、食習慣を身につける第一歩として、とても大切な時期であると言うことができます。

健康な体、心、食べるための技術や、食べるものを選ぶ能力。それらを養うのが食習慣であり、そして、その食習慣を身につけるために必要なのが、幼児期における食生活なのです。

けれども、だからと言って難しく考える必要はありません。
大切なのは、とても基本的な習慣を身につける、ということなのです。

決まった時間に食べる。朝、早く起きる。

決まった時間に食べる、というのは、生活習慣としても大切なことです。リズムがあるからその時間に食べるのではなく、決まった時間に食べるからリズムができていく、というのを忘れてはなりません。

規則正しい食事は、規則正しい生活にも繋がるのです。

朝早く起きるのは、食事までに血糖値をさておくのと、朝食をゆっくりと食べるためです。
忙しない朝、ぴりぴりとした空気の中で、急かされたり、一人になったりしながらごはんを食べても、それは子どもにとって「おいしい」ごはんの経験にはなりにくいです。

ゆっくりと、安心して、美味しく食べられる環境が、子どもの食生活を豊かにします。

ゆっくり食べる(しっかり噛む)

ゆっくり噛むことで、免疫力を高める、というのは広く知られた話ではないかと思います。顎を鍛えるためにもいいと聞きますよね。

ゆっくりとよく噛んで食べることで、食べ過ぎを防ぎ、胃腸への負担も減り、脳が活性化し、味わうということを覚えられて味覚も発達――ゆっくりとした食事はいいことづくめです。

しかし、ただ噛めばいいというわけではありません。
子どもが安心して、ゆっくりと食事ができる環境を整えてあげることも大切です。よく噛みなさい、と、怖い顔で睨みつけられていたり、楽しくない雰囲気の中でのゆっくりとした食事は、長い長い苦痛の経験となってしまいます。

楽しく、ゆっくりと食事をすることで、子どもの絆も深めていく、という姿勢を、忘れずに大切にしていきましょう。

好きなものを、美味しく食べる

日々の食事で悩まされるのが、好き嫌いです。
「野菜を嫌って、あまりにも食べないものだから、栄養の偏りが心配……」と、嫌いなものもついつい無理矢理食べさせてしまいがち。

ですが、子どもには、もっと大切な栄養が必要です。
それは、好きなものを美味しく食べる、という経験としての栄養なのです。

好き嫌いは、すべて、経験から判断するものですので、生まれつきではありません。いつも食べている、楽しく食べた、という情報の蓄積が、自然と「おいしい」という評価に繋がります。
しかし、ここで無理に食べさせてしまうと、それは嫌な経験として蓄積され、かえって子どもの「嫌い」を強めることになってしまいます。

それよりも、幼児期は、楽しく、美味しく、とにかく色々な味、食品を経験することが重要です。

初めての食べ物や、慣れないものは、「危険」という判断がでるため、子どもは否が応でも警戒します。これは本能的な働きで、正常な反応なのです。危険だと警戒することは不快で、不快だと満腹中枢が刺激され、食べたくない、という気持ちを呼び起こします。すると、実際に酸味や苦みを感じるようになります。

ですが、一度食べ慣れたものは、快感をもたらす働きかけが起こります。塩味や甘味、旨味を感じられるようになります。好きなものを食べれば、そしてそれでお腹がいっぱいになれば、快感だけでなく、やる気をもたらすドーパミンという神経伝達物質も脳の全体に出ますので、美味しいという経験が蓄積されます。

子どもが「嫌い」というときは、「食べさせてほしい」という甘えたい気持ちの表れでもあります。嫌いな食べもの、つまり、良く知らない危険な食べものと遭遇し、不安になっているとも言えるでしょう。そんなときには、まず安心させてあげるということも必要なのです。

また、保護者の嗜好、好き嫌いは、子どもに大きく影響します。保護者の好き嫌いがそのまま子どもに反映されるだけでなく、保護者が無意識に避けている食べ物と、似ていると感じた食べ物も、子どもは敏感に察知して嫌がる場合も考えられます。

親子で楽しく食を体験していくことで、子どもと共に、私たちも食を広げていくという気持ちを、大切にしていきましょう。

食前食後の挨拶

挨拶は、食事への感謝という精神を育むだけでなく、ここからここまでは食事の時間、という集中のスイッチを入れるための合図でもあります。

子どもが集中できる時間は限られています。そして、一度に多くのものには集中できません。
今は食事の時間、という区切りをはっきりさせることで、子どもの意識を食卓に向けてあげましょう。

料理の過程を見せる

もとの食材を見せることで、食への関心を高めます。
調理にはとても手がかかっているのを知ってもらうことも大切です。それを知ることで、それならば食べてみようか、という気持ちが、子どもにも幼ないながらに芽生えます。

食材の元の姿を見ることで、粗末に残してはいけないんだ、という気持ちも育ってくれます。
成長と共に、料理への関心をもってもらうためにも、食材が食卓に並ぶまでにどんな過程を経ているのか、子どもにも積極的に開示していきましょう。

薄味が、味覚を広める

強い味よりも、薄い味をじっくりと味わい、舌の上で味を探すことによって、味覚は発達して広まります。より深く、味を感じることができるようになるのです。

強い味は覚えやすく、好まれがちですが、薄く繊細な味を味わうというのを、意識して取り入れてみてください。

ごはんの全てが薄味では、楽しくないかもしれませんが、どれか一品でも、これはどんな味だろう、と考えるようなものを入れておくというのがいいかもしれません。

食習慣は親子関係も深めてくれる

母親の食育に関する心理学的研究では、

母親の食育の下位尺度である食行動が良ければ、子どもの食の問題行動も少ないという関連がみられ、母親の食行動・食習慣が良ければ、子どもとの関係における親役割満足感が高いという関連が示された。(中略)幼児期の母親との食育、特に行動レベルでの食行動や食習慣が、親子の心理的つながりと関連することが示唆された。 (母親の食育に関する心理学的研究

とあります。

幼児の食事は多くの場合、養育者が管理し、選択し、調理師、与えるという役割を日々行っていることから、養育者自身の食育は、幼児の食行動に影響を与えます。そういう意味で、養育者の食育は養育態度の一部とも考えられ、養育者の食育と、親役割満足感には関連があるのではないか、ということから検討を行ったのが上記の研究であるそうです。

この研究は主に母親にスポットを当てていますが、それに限らず、基本的には毎日行うことが多い食事という行動が、親子関係や事養育者の心理的つながりと深く関連している、というのは想像に難くない話ではないでしょうか。

つまり、子どもの食育は、養育者自身の食育から始まっている、ともいえるでしょう。

養育者の食育が、日々、ダイレクトに子どもに影響していくことで、良くも悪くも親子関係は強固となっていく側面を持っています。

私たちはそれを理解した上で、自分自身の食育を深めていく必要があるのです。

 

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